映画を見に出かけた。その前に色々と寄った。ロフトのコナンフェアで小さいアクスタや映画のティザーイラストのスタンドを買った。お客さんの中に絶妙なコスプレの方がいた。コナンみたいなメガネ＋赤い蝶ネクタイ+赤コンバース、ジャケットは濃いブラウンで下は緩めのジーパン。あの場にいれば「コナンだわ」とわかるし、違う場所にいたらただのお洒落に見えるというスーパーハイセンスだった。
映画はウェス・アンダーソン『ムーンライズ・キングダム』。ど頭からばっちりな色遣いとショット、おふざけを散らしたテンポの良いストーリーでどのシーンも飽きなかった。ふざけていながら、人情の物語をシュールさを壊さずにきっちり入れてくるのがすごい。さんざんおふざけに振り回されたあとなので、クライマックスでは（この映画、もしかして子ども殺すんか？）とハラハラし、その分ブルース・ウィリスが主人公の手を掴んでくれた時はほっとして泣いてしまった。エンドロールの文字の色遣いや音楽についたナレーションまで、端から端まで手抜きがなく唸ってしまった。同居人とすごいすごいと感想を言い合いながら帰った。
