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クレヨンしんちゃんの『アッパレ!戦国大合戦』をネトフリで観た。素晴らしかった。要所要所に入る静かで美しいシーンや動作が、しんちゃんらしいギャグやドタバタをそれだけではないものにしている感じ。廉ちゃんと又兵衛が真っ赤になりながら抱き合うシーンが子供たちの茶化しをきちんと排除してじっくり描いていて、マジの色気があった。戦いに出る又兵衛に対して「お手伝いしなくていいの?」とあっけらかんとしているしんのすけと、項垂れて涙しているひろしとみさえの差がきちんと「子供と大人」だなあと思った。

最後十分も切ったところであっと悲しい結末にして、武士の定めと言わんばかりに余計な感傷を描かないまま、青空と雲、廉ちゃんの「おい、青空侍」という儚い呟きで終わらせる潔さ。小林愛さんの言い方も素晴らしい。

すごいもの見つけた……。