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H・G・ウェルズ『世界史概観』で素晴らしい部分があり、想像力の豊かさ、柔らかさに心打たれ、朝から泣いてしまう。何の痕跡も残さずに消えていった幾億万種の古代生物たち。

写経を再開。文さんの『髪』を写している。その前に写した『黒い裾』の、千代さんが裳裾をじょきりと切るところをちらっと読み、やはり素晴らしいシーンだと感動。最後の「間に合わせる」ことについての随想もひたひたと心に来る。

本当に感動したことを、どれほど、どんな風に心に来たのかを人に伝えるのは土台無理なことで、それでもどうにかしようとする人たちがものを書いたり絵を描いたりするのだろうか。