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近くの川沿いには木がたくさん生えていて、実をつけたり鳥が鳴いたりしていたんだけど、そのうちの大きなもの三本がばっさりと切られていた。アスファルトの隙間から生えて、枝葉が川の上に揺れるような状態だったので、無くなってしまうと空間がどっかりとあいてしまう。やった人らからしたら「すっきり」なのかもしれないけれど、腹からふつふつと寂しい感じ、やるせなさが沸いてきてしばらくどんよりとした。一番大きな木は川向かいの建物の四階くらいに届くほど大きくて立派で、ヒヨドリなどたくさんの鳥が来て、巣を作っていたこともあったのに。

その隣の桜の木は、これも川に大きく被さっているのに、切られていなかった。なんて浅ましい感性なんだろうとドン引きした。