2/19、タルコフスキー『ノスタルジア』観に行った。冒頭こちらのコンディションの悪さと画面の暗さでうとうとしてしまったけれど、中盤以降巻き返し、圧倒されて呼吸やみじろぎがためらわれてゆき、最後は本当に口ポカンと開いてしまった。映画が詩なので凡庸な言葉で感想なんか述べて泥を塗りたくないという感じ。というか、手に負えない。
窪美澄さん『バイタルサイン』の中に出てくる映画がタルコフスキーだと、読んだときに監督だけは調べて突き止めたもののどの作品かはわかっていなかったのが、これだったと判明した。映画の最後に「母の思い出に捧げる」というような言葉があり、『バイタルサイン』の中にこの映画が出てきたことがぴたりとはまったように思った。
2/20、トワルの袖付けしたらぐったりしてしまいオフにした。睡眠と買い物と読書。『ノスタルジア』の劇中曲でトレーラーに使われていた曲がとても好きで、同居人がヴェルディの『レクイエム』だと調べてくれた。買い物でやさしいピンクのスターチスを買う。かの子さん『雛妓』読み終わる。素晴らしい、めちゃくちゃ好き、かの子さんの短編で一番好き、愛おしくてたまらない。
