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一時間早く起きて仕事する。午前中が少し長くてよい。

溝口健二『わが恋は燃えぬ』観る。恋の話かと思ったら、自由民権運動の中で女性の権利を求めて闘う女性を描く純然たるフェミニズム映画だった。『未来を花束にして』とどことなく似た感じ。ラストシーン、真の女の幸福を求めてと一念発起した女ふたりが涙ながらに寄り添う絵がよかった。周りからは立派と評判の男が男女同権のことになると愚図になったり、教育を充分に受けられなかった女性がクズ男に騙され翻弄されたりと、100年後の今も変わらない現象がたくさんあった。男女同権について全国のどこも全く変わっていないとは流石に言わないけれど、たとえば100年前と今とを比べて信じられないような急発展を遂げた生活道具や家電製品なんかに比べたら、遅々として進まぬと言うしかない。

これを同じように「クソしんどい」と思いながら観られる同居人(男)で本当に幸運だと思う。