腰を上げて編み物やる。やり始めるとやっぱり楽しい。ナポリ聞きながらのんびりやるとよき時間になる。
オフュルス『快楽』観る。モーパッサンの短編を映像化した三本だてで、原作から引いているのかナレーションの言葉が非常に美しく、物語も大変面白かった。特に二話目の娼婦たちが娼館のマダムの姪の聖体拝領を祝いに田舎へ小旅行に行く話が素敵だった。白黒映像の田舎の風景の中、娼婦のドレスのスパンコールがずっときらきらしていた、話の印象もそんな感じだった。
昨日からの不安が今後のことへの不安に移行、失調気味。情けない。
買い物行くとき猫が喧嘩していた。
お昼、ペンギンのまな板を早速使って食べた。
お昼、天満宮のものづくりマルシェへ。おにぎり屋さんでお昼を買って食べ、母の誕生日プレゼントの猫グッズや木工作のお店でペンギン型の小さいまな板を買った。
裏の平野神社は桜が満開。コロナ前までやっていた出店はもうやらないらしく、そればかりか桜を見るのに入場料が必要になっていた。残念だけど仕方ない。
夕方、町内に回す回覧板に手違いがあったと知らされる。怒られたわけじゃないのに脇汗止まらず、後処理してからも落ち着かなくなる。「(町内の慣例について知らなかったが故のミスだから)厳密に言えばミスじゃない」と唱えてみても心身は安心しない。ずっとこれ。理論武装とか現実の客観視とか関係ない。適応障害なんだなあと改めて思う。
夜、バンダイチャンネルに加入してガンダムZZ観始める。第一話がNHKみたいなことになってて笑った。ご飯のあとロッセリーニ『アモーレ』観る。演技がとんでもなくすごいことはわかったけど、入り込めなかった。疲れていたのと、後半は妊娠出産の話だったせいで。
夜中、疲労困憊する夢を見てげっそり。
昼、会合。内心わたわたしてしまう。社会復帰の道のりは遠い。地蔵盆やお供えの花について簡素化していこうという動きが優勢だと知り、土地の信仰や慣習を素敵だと思うのはそういう文化を持たない余所者の憧れに過ぎないんだなと思った。
夕方、小津安二郎『麦秋』観る。大号泣。良すぎる。何も劇的なことが起こるわけじゃないのに5箇所くらいで泣いた。家族写真を撮る場面は顔を歪めて泣いた。人間の情が凝縮されていて痛いくらいに沁みた。「人間は素晴らしいものだ」と、トリュフォーの映画にも出てきた言葉を信じたくなってしまう。あと永井荷風の『春雨の夜』も思い出した。
ちょうど今日、町内会の集まりでよそのお宅に上がって棚に飾られた家族写真を見たり町籍簿でご近所さんの家族構成とか下のお名前とか離れて暮らしているご家族のことなんかを見たところだったから、どのお宅にもそれぞれ色んな出来事や感情があったんだろうなと、余計に沁みるものがあった。