11/10

浦沢直樹PLUTO』観終わる。先日1980年放送の原作アニメを観たので、半ばからそれと比較しながら観るのが面白かった。手塚『PLUTO』×『MONSTER』という印象。声優がかなりMONSTERから来ているの、わざとだと思いたい。ゲジヒトの妻のヘレナの声(朴路美さん)がMONSTERのヘレーネだと気づき、偶然だとしても面白い。

物語の終わりの演出(死んだロボットたちを走馬灯のように出したり「アトム」と呼ばせたり)は正直くさくてあまり好きじゃなかったけれど、全体的な話の作りの巧みさはさすがだった。

「憎悪はいつか無くなるか」とアトムが問いかけていたが、心がある限り憎悪が「生まれない」ということはありえないし、それは修正すべきバグでもなんでもないと思う。それを言うなら「心」自体が、人間を科学的に分析し作り出してみたいという人間の知性や欲求自体が、バグのようなものだと思う。