11/24-26

母京都滞在。

11/24、大徳寺散策。特別公開の信長像など見る。急に寒くなって紅葉がきちんとしてきて、庭園が綺麗だった。樹齢100年前後の盆栽がぼってりと可愛らしかった。

下って北野天満宮を通り自宅へ。同居人と合流してご飯。お刺身を塩とレモンで食べたのがおいしかった。鰻ときゅうりの酢の物も。

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11/25、天橋立と丹後鉄道ランチの旅。

天気不安定ながら、散策のタイミングでうまく晴れてくれた。小高い山にリフトで登り、天橋立を見下ろす。分厚い雲が紅葉でまだら模様の山に影を落とし、合間から差す日光が海面や遠くの濡れた屋根にきらきら。山降って砂州に踏み入り、いつぶりかわからない海、潮の香りに興奮。渡り切れるかと思ったら予想以上に距離があり、時間的にも耐え難く冷たい風的にも断念。

天橋立から西舞鶴へ、丹後鉄道黒松号に乗車。コースのランチ食べながら海沿いを走る。一番の見どころの奈具海岸で一時停車中、海原のただなかに虹がかかった。不安定な天気がまたとない仕方で幸いし、他の場所と合わせてその日計四回虹を見られた。ランチはほろほろの豚煮付けとへしこの出汁茶漬けと黒胡麻ムースが特においしかった。お皿が可愛い。

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11/26、同居人と三人でサントリー山崎蒸溜所見学ツアーへ。普段ウイスキーを飲まなくても大変面白い、至れり尽くせりの大満足ツアーだった。仕込み、発酵、蒸留の各工程で部屋に立ち籠める香りが良い意味で強烈で、ウイスキーの甘い香りというものが理解できた。テイスティングタイムは、酒に弱く顔真っ赤にしながらだったけれど、ちょっとしたおつまみも用意してあって楽しめた。ワイン樽原酒とチョコレートの合うこと。ミズナラ樽にはナッツが合うと思った。母はウイスキー好きの父に「山崎」買って帰ることができ、良かった。父連れて来たいねとしきりに話す。

その後隣のアサヒ大山崎山荘美術館へ。天王山入り口から軽く登る道すがら、もみじの赤と橙、銀杏の黄色、竹や他の緑若草が入り乱れ、太陽は眩しく、空は朝のうろこ雲が晴れて真っ青で、景色がえらいことになっていた。山荘は古く趣のある作りで、暖炉やソファやカーテンなどのしつらえがいちいち趣味よく立派で、窓の菱形のカットグラスがプリズムになり壁や絨毯や階段に細かな虹が落ちていた。二階にある大時計型のオルゴールが14時に鳴るのを聞いた。企画展示のガラス工芸は、その辺の小さな花を摘んで活けたくなるような小さな花瓶が可愛らしかった。

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京都駅でご飯食べ、母のホテルまで一緒に帰り別れる。楽しめたようで何より。久しぶりに外界の人とたくさん話し、出かけたけれど、精神的には前よりずしりと残るものがない。「喋りすぎない、本当に感動したことについて言葉にして伝えられると期待してはならない」を少し実践・意識できたのが良かったと思う。