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京都市交響楽団の定演に行った。

早めに行って北山の美味しいベーグル屋でサンドを買い、植物園のベンチで噴水を眺めながら食べた。胡桃ベーグルにチキンとピクルス挟んだのが美味しかった。植物園でご飯食べるのぼーっとできて最高。入り口のところに立派なコスモスのプランター植えが並んでいた。

クラシックコンサート自体が久しぶりで寝てもいいかと思ったけれど、人が演奏している仕草や風景そのものが面白くてずっと楽しかった。席が斜め後ろからで演奏者の色々や楽器の様子がよくわかったのもよかった。というか、なぜか音楽が始まったら鼻炎が起こり鼻水がやばくなり、音立てないようにと思っていたので寝るどころではなかった。

バスクラが割とずっといたので嬉しかった。ついその音を探してしまう。チェレスタの音が素敵。ラヴェル『スペイン狂詩曲』のタンバリンがめちゃくちゃかっこよかったのと、大編成のど迫力。チューバとバストロのバリバリ音がたまらない。尾高尚忠の遺作曲の第一楽章、入りの爆発感がすごくて同居人と目を見合わせた。その主題?が現れるたび指揮者の気迫がすごくて、つい前のめりで見てしまった(作曲者がお師匠のお父さんだと言うことで、納得)。フレッシュな指揮者で、燕尾服にピカピカのエナメル靴と、一楽章終わりにめちゃくちゃ汗を拭っていたのが印象的。「ブラボー!素晴らしい!さあもう一息!」というちょっと恥ずかしい野次も指揮者が汗拭いながらはにかんでいたので相まって面白かった。ラヴェルのピアノ協奏曲をやった人の良さそうなソリストからしたら息子くらいの感じだろうなと後から調べて思った。

「やっと目を使わない芸術鑑賞ができる」と同居人と話していたのに、結局目で楽しんでしまう。目をつぶってみると、どこから音楽が鳴っているのかわからない、イヤホンなどの再生装置から聞こえてるのでもなければ目の前で起こっているのでもない感じがあり、心許ない感じがしてしまう。視覚情報に何と依存していることかと思った。

帰り、鴨川歩きながらたくさん感想を話し合った。サギやカモがたくさんいて、気持ち良い夕方だった。