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文博で溝口健二祇園の姉妹』を観た。「女が経済的に自立不可能な社会では男に媚を売り取り入るしかない」という構造を、男性が1930年代に批判的に描くのはなかなか先進ではなかろうか。時代背景や監督についての知識不足につき何とも。

おもちゃのお化粧シーンでぞくりとした。「冥土の旅支度」的な白さ。「幽玄」?

河原町まで歩き丸善へ。岩波ブックレットの『ナチスは良いこともしたのか』と、同社新書の松浪信三郎『実存主義』を買った。

鴨川を北上して帰る。鴨が合コン(たぶん)していた。川から飛び上がってきた子がなぜかよたよたと私たちに向かって歩いてきてきゃわだった。

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